2017年02月 / 01月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728≫03月

2017.02.13 (Mon)

陥没

三部作完結!

『陥没』@シアターコクーン

ケラリーノ・サンドロビッチ 作・演出
井上芳雄 小池栄子 瀬戸康史 松岡茉優 山西惇
犬山イヌコ 山内圭哉 近藤公園 趣里 緒川たまき
山崎一 高橋惠子 生瀬勝久


昭和三部作完結編―となる本作。

社員は第一作目の『東京月光魔曲』を観ていますが、
いやもうとにかく厭な話であった

全編とおして不穏な空気に満ち、
何とも云えない厭~な後味にナナメになった覚えがある。
そしてべらぼうに長かった!←体感時間かも?

シリーズ最後を飾る本作も、

第一幕1時間50分+第二幕1時間15分と;;;

1時間50分ってさァ、休憩なしの作品だったらそこそこ終盤じゃね?
こうして改めて字面で見ると「長いっ!」と思うのだけれど、

これがまったく長さを感じさせない展開だったのだから驚く。

しかも大方の(?)予想を裏切り、

まさかのちょっとイイ話であったΣ(゚□゚(゚□゚*)

東京オリンピックを間近に控えた、東京。
高度成長期のイケイケドンドンな空気に、
ニッポン全体が浮かれていた頃。
父(山崎)の夢でもあった一大ホテルリゾォトの、
プレオォプンを迎える瞳(小池)
彼女の元夫で、
このホテルで新しい妻(松岡)との婚約パーティを開く是晴(井上)
まんまと瞳と再婚した、腹に一物ある大門(生瀬)

瞳と是晴を軸に、
是晴の弟・清春(瀬戸)やホテルの宿泊客を巻き込んで、
少し切なくて可笑しな騒動が起こる。

安定感ばっちり芳雄こと井上芳雄氏
ホントにね、いつどこでどんな役を演じても、
歌っても歌わなくても、

何でもそつなくこなしますなぁ!?
一癖も二癖もあるこの面子に混じっても、
存在感を失わないとは恐れ入る。

伊達に長いことプリンスやってない・ぜ!?

しかし、
今作で何といっても光ったのは小池栄子嬢だよ
グイグイ物語を引っ張って行く。
パワフルにして繊細な演技に、目が離せない。

間の取り方も上手で、

シリアスもコメディもイケるって凄い!

ひとつの作品の中にどちらも盛り込まれていて、
その振れ幅がなかなか激しいんだけど。
両面とも巧みに演じていて、
本当に達者だなぁ・・・と。
ビジュアルも花がある

ちょっと足りないけど純粋で無垢な清晴を、

瀬戸康史くんが熱演!
『マーキュリーファー』でもちょっと足りない弟キャラでしたが、
こちら清晴は突き抜けちゃってるもんね(/・ω・)/
山内圭哉氏との掛け合いが、とにかく面白かった!

山内氏は毎度毎度、カツラが卑怯;;;
なにゆえあんなオモシロカツラを被るのか、
ただでさえ面白いのに

タイトルからは想像がつかなかった、洒脱なコメディである。
きっとまた観終わってナナメになる、
厭~な話に違いない!・・・と身構えていたが;;;

濃密な会話と、ナンセンスな笑いのバランスが絶妙!
長さを感じさせない、見応えのある作品でした。
厭な気分になるどころか、
不覚にも心がほっこりしてしまうわ

そして、薄っすら『夏の夜の夢』であった

テーマ : 演劇 ジャンル : 学問・文化・芸術

17:10  |  芝居道楽  |  コメント(2)  |  編集  |  Top↑
 | BLOGTOP |