失われた時間を求めて2008-05-15 Thu 23:20 観てきました! 阿佐ヶ谷スパイダース公演 『失われた時間を求めて』@ベニサンピット 長塚圭史 作・演出 中山祐一朗 伊達暁 長塚圭史 奥菜恵 失われた時間どころか、 劇場を探し求めてさすらってしまった! わかりづらいよ、ベニサンピット!! ウチらの他にも迷ってる人いたぞ? 目印もないし辺りは真っ暗。 辿り着けない人も、きっといるはず!? 私ひとりだったら、絶対にムリだよ〜。 作品そのものも、道に迷っているみたい。 「不条理劇のような作品」とは聞いていたけど、 ここまで「???」とは!? 時間と空間のはざかいのような公園(か、どうかも定かではない)で、 3人の男と1人の女の、 禅問答ような会話が延々と続く。 もはや、会話なんだか独り言なんだか? もっと云うと、現実か妄想だかも危うい。 “事件”は起こらない。 ただ閉じた時間だけが、ゆるゆると流れてゆく。 いままでの阿佐スパとは、全く異なるテイストにびっくり! しかし、それ以上にびっくりなのは…。 私、泣いちゃったんだよねー。 これっぽっちも泣くポイントなどないのに。 つーか、さっぱり訳が判らない話なのに! 「お腹もいっぱいだし話は良く判んないし、 こりゃ安らいじゃうかな?」 とんでもない! 観ているうちに、ぐんぐん物語の中に引き込まれて行く。 一見意味のなさそうな台詞ひとつひとつが、 真理を云い得ていてハッとする。 判る、判るぞ、この感じ!? 描かれているのは、紛れもない日常の話だ。 誰もがひとりになったとき、ふと考えてゾッとすること。 奥菜恵演じる女が一気に喋る、 台詞を聞いていたら切なくなって泣けてきた。 「(繰り返しばかりでつまらない日常の)輪っかから飛び出したのに、 結局また同じところをグルグルグルグルしてる!」 あぁ…そう、私もいつもそう思ってる。 この話に出てくる人物は皆、 「ここ」ではない「どこか」へ飛び出そうともがいている。 いや、登場人物は、実はひとりだけなのかも知れない。 時計なんて無意味だが、時間は確実に流れている。 少しずつ積み重なって、下の方は取り出し辛くなる。 そうして積み重ねられたものも、押し流されて遠のいていく。 物語の終わり、大事なもの・そうでないものを選り分ける人々。 男は残すか手放すかを決めかね、 ひとつを「保留」にする。 だがその直後、 「あぁ! 一瞬にして他のものに紛れて、 区別ができなくなってしまった。」 女は云う。 「それほど重要じゃなかったんじゃない?」 悲しいけれど、そんなものだ。 記憶など曖昧で、所詮時間の流れには敵わない。 自分はどれだけこだわって「忘れられない思い出」だとか思っても、 月日が経つと他の記憶と混ざってしまい、 さほどの重要性はなくなる。 それは逆に、幸せなことでもあるのだ。 グルグル回る輪からは逃れられないが、 その輪は閉じている訳ではない。 時間も空間も、すべて自分自身の思ったとおりになる。 「これまで」と「ここ」だけではなく、「これから」もあるのだ。 うん、今回は感想も訳が判らないね? では、判り易いツッコミをひとつ。 長塚さん伊達さんのあの衣裳はナニゴト!? 長塚さんはベージュのスラックスに、 微妙な色合いのチェック(?)のジャケット。 なんか、 ちょっとオシャレした風のおじいちゃんみたい。 伊達さんに至っては、 明らかにパンツの丈が足りない! んまー、中途半端な…。 これはもうホントにね〜、 気になって気になってしょーがなかったよ?! 友人も私も終演後の感想ひとこと目が、 「ズボン短くね?」 って、一体…。 わざとかな?計算かな?? だとしたら長塚圭史、やっぱり天才だよ!? |
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