SISTERS2008-07-15 Tue 11:00 観てきました! 『SISTERS』@パルコ劇場 長塚圭史 作・演出 松たか子 田中哲司 鈴木 杏 吉田鋼太郎 中村まこと 梅沢昌代 日常の裂け目から、とうとうと水が溢れ出す。 溢れ出した水の流れに乗り、彼岸から赤い花が運ばれる。 次々、次々…。 揺らぐ、不安になる。 夏―この時期に長塚圭史作品なんて、観るもんじゃないね…。 精神的にも肉体的にも、まいってしまうもの。 どんより…ずっしり…重過ぎる…。 なんとも云えない、厭〜な気分になる。 不快指数100%の梅雨空に負けないくらい、 どよ〜んと重苦しく憂鬱になる。 『真昼のビッチ』然り、『ラスト・ショウ』然り。 この『SISTERS』も然り。 鬱々とした「田舎のホテル」にやってきた夫婦(松・田中)。 ここでは経営者(中村)の妻が、自らの命を絶つという、 事件が起きたばかりだ。 事件をきっかけに精神を病んだ従業員(梅沢)。 10年前から客室で暮らす父娘(吉田・鈴木)。 危ういバランスの上でなんとか“上手く”やってきた彼らの日常が、 招き入れた客により徐々に崩壊していく。 馨(松たか子)の不安定な言動は、 冒頭から観客の不安を掻き立てる。 何かしでかしそうな気配、満載!! 激昂したかと思うと、急に童女のようになったり。 松さんは、ちょっとエキセントリックな女を演じると上手い。 ゆっくり静かに壊れていく。 美鳥(鈴木杏)・礼二(吉田鋼太郎)の関係をも巻き込んで。 奔放で悪魔的、それでいて常に不安を抱えている美鳥(鈴木)に、 亡き妹・ナツキの面影を見て、 きっと憎んでいたに違いない。 馨の心の傷は、父による性的虐待によるものではない。 父の恋人になることでも、愛情を得られなかった。 「自分は“選ばれなかった子供”なのだ。」 その事実こそが、彼女を狂わせる。 ラスト、水に浸かりながら彼女は叫ぶ。 「ナツキ…あなたは、また勝ち取ったのね!!」 彼女は永遠に、親の愛情を得ることはできない。 親子という最小にして最大のコミュニティは、 離脱することもできず選ぶこともできず、 実にやっかいなものである。 そんな女房に振り回される信助(田中哲司)が、 今回いちばんの貧乏くじだ。 いたって普通で、とても良い人なのになぁ?! とばっちり喰らって不幸になってしまった、 というかなんというか…。 気の毒!! 阿佐スパだけでなく長塚圭史の作品を観るには、 いつも以上に集中力が必要だ。 観終わるとグッタリするもんなぁ…。 それにしても彼の作品はハズレがない。 どんよりして不快になって重苦しい気分を味わうのに、 こんなに惹かれるのは何故なんだろう?? |
この記事のコメント圭史さん、最近全然ブログの更新がなくて
相当忙しいかどっかに落っこちてるのかなぁ〜 なんて思ってたので なるほど… 落っこちてる系なんですかねぇ〜 最近は気分のよくなる作品しか観ないので、ご縁がないわ〜… いや、アムロじゃなくって。(念のため)
どうしようかなーと思っていたのですが、 友人から「是非行け!」との指令が出たので 今更チケットGETにバタバタしまして、 来週行ってきます、パルコ劇場。 楽しみ半分、怖さ半分。 いっそ当日、激しい雷雨にでもなって、 だーだーと雨に降られて劇場を後に出来れば 爽快なのかも、と、想像しています。どきどき。 父さんにも殴られたことないのに!
―というよりも、「もっと殴って!」的なお話。 yuppeさん、ありがとうございます! 観劇後はハッピーな気分でお茶でもして帰りたいわン♪―そんなかたには、全く向きません(^^;) 長塚氏はこの作品を最後に、 1年間(だったかな?)英国(だったかな?)留学されるそうですよ〜。(超うろ覚え情報…。) ブログ更新がないのは、 荷造りに忙しいからでしょう(/0‐)/□(え??) 菊花委員長、ありがとうございます! お友達の判断は、正しいです!! 観ておいて損はありませんぞd(‐_‐) 確かに、マチネ観劇で劇場を出たら雲ひとつない晴天…ってのは、 なおさら気持ちが沈むかも? レヴュウ、楽しみにしております♪ 2008-07-16 Wed 12:29 | URL | tacataca [ 編集] |
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