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2013.04.30 (Tue)

ヘンリー四世

長かったですよ。。。

『ヘンリー四世』@彩の国さいたま芸術劇場

ウィリアム・シェイクスピア 作  蜷川幸雄 演出
松岡和子 翻訳  河合祥一郎 構成

吉田鋼太郎 松坂桃李 木場勝己 立石涼子 星智也
矢野聖人 冨樫真 磯部勉 たかお鷹 辻萬長 瑳川哲朗…ほか出演


冒頭で「長かったですよ。。。」と書いたわりには、
実はそれほど長くは感じなかったんだよね;;;

4時間20分と聞いたときにゃあ、

「長過ぎんだろっ?!」

正直そう感じたものだ。

確かに第一幕後半は、

「え?まだ続くの??」

とは思ったものの。

ボリュウム満点ながら、冗長さは全く感じなかった

良くまとまっているなぁ、といったところ。

つくづく蜷川幸雄氏は、シェイクスピアを演出すると上手い!
他の作品はともかく(!)シェイクスピアを料理するには、
右に出る者はいないだろうなぁ?
あくまでも、他の作品は別として。←何か云いたいことがあるらしい。

冒頭のシーンからして、絵のように美しい。
舞台の奥行きを活かし、長大な宮廷の廊下を再現する。
揺らめく蝋燭の光が続き、
ヘンリー四世(木場)と臣下が粛々とこちらへ進んでくる。

そうなのよ。
ヘンリー四世ってのは父王のこと。
物語の核となる放蕩息子(松坂)は、後のヘンリー五世なのね?!

主人公は息子=五世なのに、タイトルは『四世』なんだ;;;
いや、いーんですケドね、シェイクスピア翁。

なんといっても圧巻なのが、

巨漢・フォルスタッフを演じた吉田鋼太郎氏
あれだけの肉襦袢を背負っての、軽快な演技たるや!!

他にも達者な役者がいくらも出演する中、
やはり頭ひとつ抜きん出た怪演ぶり。

彼が登場すると、一気に場の空気が流れを変える。

ホント、スゴイ俳優がいたものだよ

それにしても、この話。

ハル王子こと後のヘンリー五世、どんな人間性なんだ?

―と思うのだが…。

若いときは散々、フォルスタッフはじめ街のゴロツキと組んで、
盗みやらなにやら悪行三昧
散々放蕩の限りを尽くした挙句、
王位についた途端に掌を返すときた!?

年老いたフォルスタッフは哀れ、
利用するだけ利用されてポイッと捨てられる…。

いや、そうなんだけどサ?

松坂ヘンリー五世を観ていると、
あっさり過去を切り捨てたようには思えないんだよね?

可哀想になる、ヘンリー五世が。

それこそ、

「あの場では、そう云わざるを得ないんだよ。」

一国を背負う王という立場にあっては、
どうあっても彼に優しい言葉はかけられない。
かつて仲間であったとしても、
もう共に遊んで過ごすことはできない。

泣きの涙で…というか、
身を切られる思いで…というか。

とにかく松坂ヘンリー五世の表情からは、
冷たさよりも辛い心情が伝わって来た。 

王様、アンタも大変だな…みたいなみたいな。

動いているところは初めて観た松坂氏

なかなか良い芝居をする。

ってゆーか、蜷川氏が好みそうな役者だなぁ!?

とにもかくにも世界のニナガワ作品を観て、

「うん。面白かった。」

モヤモヤせずに帰宅できたのは、

実に久ーしぶりだったな☆

テーマ : 観劇 ジャンル : 学問・文化・芸術

14:57  |  芝居道楽  |  コメント(1)  |  編集  |  Top↑

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 |  2013.05.01(水) 07:04 |   |  【コメント編集】

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