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2013.08.12 (Mon)

あかい壁の家(楽日)

東京千秋楽、観てきました!

オフィス3○○ 音楽劇
『あかい壁の家』@本多劇場


赤い壁の街 消えた街の中に
佇むあの人の影 あの人の足音が聴こえる

祖父が書いた“出されなかった手紙”を手に、
イタリア・ポンペイのオデオン小劇場へやってきた凡平(中川晃教)。
偶然から姉(高岡早紀)の勤める味噌会社・東野味噌主催の、
ロックミュウジカルのオーディションに参加するハメに。
上演されるのは、
往年の名演出家・紅嶋(若松武史)の戦時中に書いた作品『ドッグス』。
オーディションの参加者(?)は、
花婿とはぐれた花嫁(馬渕英俚可)、福島からやって来た一家、
結婚式に参加していた関西人一行、
そして“大女優”と呼ばれる女性(緑魔子)…。
手紙の宛名に書かれた女性は誰なのか?
発掘が進むポンペイの地下で、
考古学者(土屋良太)らが見た防護服の青年は?
過去と現在―ポンペイと東北、
交錯する時空の向こうに見えてくるものは…。


こうしてみると、「云いたいこと」は存外簡単だ。
たくさんのヒントがちりばめられていて、答を出すのは容易い。
複雑!難解!…と思わせる作りだが、
身構えずに観れば真っ直ぐに伝わる。
まぁそれもこれも、複数回観たから判ることかもしれないが;;;
1回観ただけでは、「???」となるよなぁ、やっぱり。

最初は「なんで、関西人なの?」と不思議だったんだが。

関西と東北、共通点があるじゃない!

登場人物全てが「同じ体験をしている」というのが、
ひとつのキィワァドなのか。
…と、千秋楽を観てようやく気づく

そして東北と沖縄。

「自分が本当に日本人なのかどうなのか、判らない。」

女社長(渡辺えり)は嘆く。

言葉は悪いが「置き去りにされた」怒りと悲しみは、
現在の東北と沖縄が抱える共通の感情か?

消えてしまった街、戻れない故郷。
未だジリジリと侵食を続ける、人間ごときでは御しきれない“力”。
目に見えぬ猛った犬との戦いはまさに、
「見えない戦争」だ。

「見えない」からといって「ない」ことにしているだけ。

まだ何ひとつ終結していなしのに!

渡辺えり女史がどうしてもいま書きたかった重い思いが、
ずっしりと詰まったこの作品。
だからって眉根にシワを寄せて、
まんじりともせず観なくては…という作品ではないよ。

音楽劇と銘打っているだけに、歌あり!踊りあり!
笑えるシーンもてんこ盛り!
渡辺えりさんときたら、サーヴィス精神旺盛なんだから

いや思った以上に「音楽劇」だったので魂消た;;;

オープニングから歌うもの!

私の我らが中川晃教くんがっ!!
芝居して弾き語りして、

出ずっぱりで八面六臂の活躍ですよ彼氏

回を重ねて進化を続ける、この作品。

千秋楽は千秋楽らしく、いー塩梅にテンションも高く

出演者も客席も熱かった!!

なんてったって紅嶋センセイのメイクが、

悪乗りスゲェことになってるもの

劇中劇でのミュウジカルシーンで手拍子が出たのも、
初めて(私が観た中では?)なんじゃないか?


中川凡平くんの“スライディングおにぎりキャッチ”でも、
拍手喝采だったしね~

劇の稽古中に雨が降り出す件。
高岡姉晃教弟が小さい新聞紙をかざし、
肩寄せ合って雨を避ける姿が微笑ましいったら♪
姉ちゃんはヘタレな弟に優しいなぁ?!

小さなハプニングはいくつかあったものの;;;
初日の不安は何処へやら

笑いあり涙ありの、パワフルで熱い公演でした!

アンサンブルひとりひとりのキャラも立っているし、

何よりキャスティングが素晴らしい!!

若松武史氏、田根楽子さん、緑魔子嬢。

このお三方の存在感が絶大!かつ素晴らしい!

13年ぶりに舞台復帰された緑魔子嬢は、
まったくブランクを感じさせない。

ホントに良いものを観た(失礼な云い方ですが;;;)と思う。

これから旅公演が始まるそうですが、
機会と予算(切実)があれば、是非ついて行きたかったなー

そうそう。
『MOZART』で共演していた、
松之木天辺さんがいらっしゃってたな。

細々した社員的ツボ中川晃教くん中心)については、
また次回!

テーマ : 演劇 ジャンル : 学問・文化・芸術

14:01  |  “あ”のつくひと  |  コメント(2)  |  編集  |  Top↑

*Comment

■ビンゴ!

ほんと縦横無尽につながってましたねぇ・・・
紅嶋センセイの楽日メイクはオペラグラスでドアップで拝見し、つぼりまして・・・笑いを抑えるのがきつかったです。
まだ観たいよう!!!
bun |  2013.08.13(火) 18:12 |  URL |  【コメント編集】

bunさん、ありがとうございます!
公演期間が短すぎる!―と思うのは、私だけではないハズ。
勤め人は、なかなか遠征には出られないですからねぇ…。
せめてもう1回くらい観たかったです。。。
紅嶋センセイ、楽日は完全に出オチじゃないスか?!
アングラ界の重鎮、ステキです。
tacataca |  2013.08.13(火) 22:17 |  URL |  【コメント編集】

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