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2015.04.19 (Sun)

正しい教室

0418マチネって来ました!

『正しい教室』@PARCO劇場

蓬莱竜太 作・演出
井上芳雄 鈴木砂羽 前田亜季 高橋努
岩瀬亮 有川マコト 小島聖 近藤正臣


「昔のことは、良く覚えてんだ。
だが今朝メシ食ったかどうかってのは、忘れちまうんだよ。」


老教師・寺井(近藤)のこのひとことに、
過去の厭な思い出の何もかも全て流されていくようで・・・。

私は教師が嫌いです(きっぱり)
今まで生きてきた中でいちどたりとも、良い教師に出会ったことがことがないから。
教師に対して良い印象まるでナシ。
特に所謂「良い先生」が苦手、てか嫌いだ。

理由は簡単。

嘘くさいから。
いや大抵の場合、ホントに嘘をついているものだ。

生徒をモノで釣って競わせてやる気のさせてたO先生も、
熱血指導が評判で部活動で数々の実績を上げていた音楽のS先生も、
明らかに生徒の受け狙いの授業が薄っぺらくて馬鹿馬鹿しいと思ったK先生も。

どの教師も保護者からの信頼厚く、生徒からも人気があったケド、

「バカじゃないの、本質を知らないで。」

盛大に依怙贔屓したり、気分屋だったり、単なる自己満足だってのにな!
―と、結構冷めた目で見ていた、厭な子どもだった。

なのでこの作品。

圧倒的に菊池(井上)にイラッとした。

もう冒頭のシーンからですよ!?

「出た~、出ました~!
日和見のインチキ教師~!」


本当に、こういう教師、嫌い。
どの辺が良い先生なんスかね?←観ててマヂでイラッとしたヒト。


小学校時代の担任を反面教師にした割には、
たどり着いた先がこれ??

ラストシーン。
菊池に対する、寺井の謝罪の言葉が重い。

教師なんて聖職者でも何でもない。
「先ず生きてる」から「先生」なんだから。

教師が生徒(と保護者)の顔色伺ってどうするよ!?
好き嫌いが激しく、盛大に贔屓して、気に入らなきゃ暴言・暴力。
それでいーんだよ、先生なんて。
云って判んないヤツには、態度で示すってね?
「誰にでも平等」で「生徒とも対等」なんていうから、おかしなことになるんだ。

まったく寺井先生のやり方、云ってることは「正しい」。
覚悟をもって子どもたちを相手にして、信念もって仕事してるもん。

そりゃ、嫌われるだろうケド。

しかし「嫌われる」って悪いことかねぇ?
「誰からも好かれる」の方が100倍気持ち悪いと思うが、どうだ?

こいういヤツ、クラスにひとり必ずいたなぁ。
登場人物みんな、それぞれあの頃の誰かにダブる。

ジャイアンみたいなヤツ(高橋)に、生まれついての子分肌(有川
そつなくサラッと人生渡れる子(岩瀬)、ちょっと背伸びしがち女子(小島)や、
異性にモテて同性に嫌煙されるタイプ(鈴木

そして割と腹黒いしっかり者(井上)ね

芳雄、とってもハマり役だ!!
いやいや、誰も貴方が腹黒いと云っているワケではなくて・・・ですね;;;

「おまえはちっとも面白くねーなー。」

寺井にも云われておったように。

正統派の優等生

きっちり生真面目な委員長が芳雄にピッタリ!

そしていつものプリンス感がなく、
フツウの人間という役どころが新鮮だ。
『冬眠する熊』も一応、トップアスリィトという役どころだったからね。

しかし何といっても光っていたのは、

寺井を演じた近藤正臣氏!

初めて舞台を拝見しましたし、
あまり「舞台に出る」という印象がなかったんだけれども。

存在感といい演技といい、抜群に素晴らしい

彼が演じたからこそ、寺井という役が生きて存在したのだと思う。
傍若無人で厭なひとなんだけど、
とても人間的でどこか憎めない
ひとつひとつの動きが、飄々としてチャアミングなんだよねぇ。

アパッチ(有川)がカツラを外す外さないという件なんて、
当の本人を観るより寺井の動きを観ている方が面白いんだもの

不穏な空気を纏って登場した彼が、
最後の最後で切ない余韻を残す。

聖職者でも道を示す者でもない、
ただの人間。

子どもの頃に犯した罪と、同時に負った傷と。

最後は静かに、「先生」と「生徒」に戻る。

手を伸ばした先に、本当の「希望」は・・・。

テーマ : 演劇 ジャンル : 学問・文化・芸術

22:29  |  芝居道楽  |  コメント(0)  |  編集  |  Top↑

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