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2017.05.24 (Wed)

ダニーと紺碧の海

関係者満載Dayでーしーた!

『ダニーと紺碧の海』@紀伊国屋ホール

ジョン・パトリック・シャンリィ 作  鈴木小百合 翻訳
藤田俊太郎 演出
松岡昌宏 土井ケイト


ド平日のマチネだったためか、芸能関係者がたくさんいらしておりました。
客席まで豪華☆

藤田俊太郎氏を、すっかり贔屓にしている。

『ジャージー・ボーイズ』『Take me out』ときて、

この作品もハズレる気がしない!
期待どおり、いやそれ以上の作品だった。

松岡昌宏氏『JAILBREAKERS』(何年前!?)以来。
あの作品は歌ありドラム演奏(本職)ありのコメディで、
どちらかというとザ・アイドルな印象だったが

ダニーという難役を、松岡氏は見事に演じきっていた。

意外にも、舞台向きなんじゃなかろうか?
声も通るし滑舌も良いし、身体も大きくて舞台映えする。

粗野にして純粋なダニーが、ぴったりハマっている。

結婚式の思い出を語るシーンが、何とも切なくて泣けてきた。

「蜂が飛んでた・・・。」

この何でもない台詞が、どうしてか心に響く。
目の前に情景が浮かぶからかなぁ?

ロバータを演じる土井ケイト嬢がまた、

実に存在感のある役者で!
すっきりした佇まいなのに、どこか静かに狂っている。
狂気を孕んだ空気を纏う。

流されて生きてきた女・・・って、
あぁ、そんなに珍しくもないか?

両者ともに大概なんだけどサ
ひとつも共感できるところのない2人だけれど、
それでも“生き辛さ”を感じているって点だけは、
自分と共通だ。

誰にも理解してもらえない(と思い込んでいる)から、
ラインを引いてしまうのだよ。


そして「罪」と「赦し」と。

罰を与えられた方が、かえって気が楽になるのだ。
もう罰を受けたのだから・・・と、心が軽くなる。
罰はすべてを忘れるための、免罪符だ。
その先に求めるのは、赦し。

「俺が赦すよ。」

そう云えるダニーは、弱くなんかない。
ロバータのすべてを受け入れられる、強さを持ち得ている。
それは自ら求めて、望んで、勝ち取った強さだ。

静かだけれど、内なる熱量の高い演出も秀逸!
男女の濃密な会話でストォリィが展開していくのだが、
重くなり過ぎず熱くなり過ぎず。

光と、そして特に水の使い方が素晴らしく
どんな仕組みなんだ!?と伸びあがって確認してしまった( /ω)

本水の使い方がホントに上手いよ、藤田さん

もう~、厭な予感しかしない展開だなぁ;;;

・・・と身構えていたら

意外や、光に満ちた美しいラストだった。

テーマ : 演劇 ジャンル : 学問・文化・芸術

21:21  |  芝居道楽  |  コメント(0)  |  編集  |  Top↑

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