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2019.12.23 (Mon)

風博士

忘れてたワケではないデス。

『風博士』@世田谷パブリックシアター

北村想  作  寺十吾 演出  坂本弘道 音楽
中井貴一 段田安則 吉田羊  趣里 林遣都 松澤一之
内藤裕志 大久保祥太郎 渡辺えり

まさかの音楽劇である。
突然歌い始めて魂消たよ

恐らく今次大戦中と思われる頃の、
恐らく日本軍が駐屯している大陸と思しき場所。


どの辺なんだろう?
満州あたりで関東軍なのかなぁ?

その兵舎の片隅だか塀の外側だかにある、
兵隊向けの娼館が舞台。


元は軍の機関で、とある研究に従事していたフウさん(中井)と、
年増の娼婦(渡辺)芸者上がり(吉田)孤児の少女(趣里)
彼らを中心に、実直な軍人(段田)初年兵(林)らが、
戦況の悪化の一途を辿る大陸で、
日々を懸命に且つどこか達観して生きている。


娼婦たちを「当社の女性従業員」などと呼ぶのは、
欺瞞だと云ってしまえばそれまでだけど。
フウさんなりの優しさだし、実際、彼女らをとても手厚く扱っている。
他所へ行くよりうんとマシだと思わせる。
彼女たちも、なかなか強かだしね!
運命を呪い、労苦を味わいながらも、
逞しく生き抜いている様が清々しい。
諦めているんじゃないんだよ。
運命をどーんと受け止めてる、強い!

そこ行くと、男はダメだね。
権力を振りかざして、威張ることしかできない。
恐いもんだから空元気出してるんだろうケド、
根性ねぇなぁと素朴に思う。
おめいの権力なんて、ニセモノだからな!?

もういっそ、女たちが武器を持て戦った方が、
勝てるんじゃなかろうか?


戦時中の外地での過酷な生活を、
まるで“日常生活”のように(確かにそれが当時の日常であったのだろうが)、
カラッと明るく描く。

敗戦へ向かうのは薄々判っているが、
その更に先の希望を見据えているのか?

何より、大らかな大陸の風景、空が美しい。
タイトルにもなっている、吹き渡る風を感じる。
どこまでも澄んだ青空だったり、真っ赤な夕焼けだったり、
降るような星空だったり・・・。

どこの国のどんな場所から見たって、

空は青い。


それだけでいーじゃん、と思う。

それなのに、ニンゲンって愚かだなぁ?
バカバカしい争い事で、あたら命を散らすなんてサ。
そんなに殺し合いがしたいのなら、
やりたい奴らだけでやりゃあいーのに!
やりたくない人々が巻き込まれ、
そういう人から真っ先に死んでいくとか、ホント馬鹿馬鹿しい。


時代の“風”が、いまのそれと似通っているので、
うかうかしていられない。
これを過去の話だなどと笑っていられるほど、
現実の状況は呑気なものではないよ?

バランスの取れたキャスティング!

どなたも安定の演技力!

この役者陣が揃った時点で、「良い作品になる」と確信できるよねぇ。

松澤氏の小物感よ!!
部下(内藤・大久保)たちの腰巾着っぷりと相まって、
憎々しいんだけどなんともいえず可笑しい。

牧くん・・・もとい。

林氏のっけからフラグが立ってたので;;;
アレだ、うん

そして歌がね~(o‘∀‘o)*:◦♪

俳優さんの歌っ!よっ!大好物!!
歌が上手くちゃいけないよ、求めてないし。
俳優さんが歌う朴訥とした歌が良いんだよ、味わい深くて。

趣里嬢安定感ときたら!
上手いよねぇ、ホント。
ちょっと路線確定してる感は否めないが;;;
エキセントリックな役をやると抜群!!

そして彼女も俳優さんの歌っ!よっ!!

今回、最も魂消たのは・・・。

中井貴一氏のイケオジっぷりであるよ((((;゚Д゚)))))))
飄々とした芝居も味があるし、声が良いので歌も良い。
や~、マジでステキで

結局どうなったの?

―と聞かれるのかいちばん厭なんだけど。

結局どうなったの、というラスト。

生き残った者の幻想?
全員助からなかったの?
はたまた、実はみんな生きてましたー!とも取れるし。←さすがにそりゃないぜ!!

ハッピィエンドだと思いたい、けれど・・・。

テーマ : 演劇 ジャンル : 学問・文化・芸術

23:41  |  芝居道楽  |  コメント(0)  |  編集  |  Top↑

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