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2020.01.27 (Mon)

フランケンシュタイン(4回目の2)

遂に!

『フランケンシュタイン』@日生劇場

再掲ですが、本日のキャストはコチラ↓
20200126マチネ
1月26日マチネ B-4
中川晃教asビクター/ジャック 加藤和樹asアンリ/怪物

東京公演も残りあと僅か。
回を重ねるごとに熱を帯び、
進化してきた本作ですが。

この回はまさにネ申回であった!!

ビクターもアンリも狂ってる。←褒めてます。
主人公ふたりとも頭がどうかしてるって、
そんな作品他にあるかい?

ぅわわわわわわ~

凄いものを観てしまった!

進化して深化したと思ったらついに、
神化してしまった((((;゚Д゚)))))))

だいたい冒頭からフルスロットルであった。

第一幕戦場のシィン。

己の無力さに苛まれ、人間に絶望し、
捨て鉢に死を選ぼうとするアンリ(加藤)

彼の研究成果に才能を見出し、
寸でのところで命を救ったビクター(中川)

ふたりの出会いがもう鮮烈

中川ビクターが尋常でないを纏っていて、

放つオーラに目が眩む。


ぐはぁ、晃教くんキラッキラであるステキ

加藤アンリが、
秒で恋に落ちる魅了されるのも無理ないや。

それでも最初は怒りや疑いの目で見ているのだけれど、
壮大な理想を語るビクターの真っ直ぐさに、
徐々に心を持って行かれるアンリ。

「ただ一つの未来」1曲の中で、
心の動きとふたりの関係性の変化が描き出される。

和樹マン本当に上手い!

そして晃教くんの“しめしめ”な顔
その美声熱っぽい目つきとで、
すっかり丸めk・・・説き伏せたビクターは相当の手練れである(何の?)

「大切なパートナァです。」

ビクターからそう紹介されたときの、アンリの顔!

「・・・え?」

なにー、その微妙な表情ー!?
アンタのパートナァになった覚えなどないが
みたいな。←ホントは絶対嬉しい。

そのわりに、

「質問ですか?命令ですか?」

いつもちょっと笑って悪戯っぽく云うのが、
今日はやや不遜な云い方であったがどっちにしても・・・近っ!

アンリやっぱり距離が近いよ!?
意識してグイッと近づいてる気がする。

それにつけてもふたりのサイズ感が、

控えめに云って最&高
ありがとうございます!

この日の加藤アンリは、
良く首を傾げる仕草をしていたように思う。

いままではやってなかった気がするんだけど?

首を傾げる仕草って、怪物がしてるんだよね(私の記憶によると)

端からうっすらリンクさせてるのか、アンリと怪物を!?
細かいところを攻めてくるなぁ、和樹マン

今日の中川ビクターは酷く酔ってらした、
唯一のオアシス・酒場のシィン

絡み酒か、面倒くせぇなぁビクター;;;

「何故ここへ来たんだ?
せっかく自由の身にしてやると云ったのに!」


と、云いつつ。
自由の身になんかサラサラする気がないじゃん、
しっかりアンリに縋りついちゃってる。


晃教くん可愛い

ここだけだもんね、ふたりの楽しそうな顔が見られるのは。

アンリがむちゃくちゃはっちゃけて嬉しそうで、
それを見たビクターがちょっと不思議そうな顔をする。

たぶん、彼がこんなふうに笑うところを初めて見たんだろうなぁ。

お互いがお互いの楽しそうな様子を見て、

我がことのように嬉しく思っているって
(つω-`。)

好きなだけベタベタするが良いよ・・・。
ふたりが無邪気に盛り上がって騒げば騒ぐほど、
何とも云えない苦い気持ちになるのよね。
この後、地獄が待ってるのを知っているから;;;

余談ですが。

実験材料を手配してきたルンゲ(鈴木壮麻)に、

「おまえは良いヤツだ!」

嬉しさのあまりキスするビクターが、

アンリの手を握ったまま離さない件_(:□ 」∠)_

「お?手つないだままなの?」

アンリの吃驚したような、困ったような表情

死ヌ、私ガ。

「もう1回!」

ってビクター2回もキスしてたので、良かったねルンゲと素朴に思う。

加藤アンリ思わせぶりな態度だけで、しないのです。
小西アンリはする(毎回かどうかは判んないケド)

今日のアンリなんてグッとルンゲに顔を寄せて、

「ルンゲ、オマエは、良いヤツ・だ。」

耳元でエエ声で囁いて、猛ダッシュで逃げるという
酷ぇ;;;

いっそキスされた方が良いよ!?
思わせぶりな素振りの方が、堪らんです(拗らせてる)

「綺麗な顔してますねぇ。」byルンゲ

に、私も一票を投じたい。

閑話休題。

ずーっと笑顔でいるという和樹マンの役づくり、

アンリに対する解釈って斜め上だと思う。

殺人罪で広場に引きずり出されたときも、
ビクターの証言が不採用になったときも、
ギロチンにかけられる瞬間も。

自分が真犯人だと申し出たビクターを見下ろして、

「何を余計なことを・・・。」

不満そうな顔してんだよ?

それが証言が却下された途端、満面の笑みって

あー、どうかしてる_(:□ 」∠)_

面会に来たビクターに対してもずっと笑顔で、

「笑ってよ。」

もう何云ってんだっていうね;;;

「君の夢の中で」がまた良かった!

壮大なラヴソングにして、狂気を纏った歌いっぷり!

茫然自失とする中川ビクターとは対照的に、
清々しいほどの笑顔で歌う加藤アンリ

縋るように差し伸べられたビクターの手を取って、
引き寄せる。
正面からその目を覗き込み、頬に手を当てて諭すように語るアンリ。
アンリの顔に触れようとする手を掴んで、
自分の胸に押し当てる。

ビクターの何ともいえない表情、
驚きと恐れでずっと瞳が揺れている。


アンリのビクターに対する愛が、

切ないをとおり越して・・・恐い。

「一緒に夢みられるなら、死んでも後悔しない。
死んでも、僕は幸せ・・・。」


例えそれが友情ないし愛情ゆえの行為だとしても、
ちょっとエゴイスティック過ぎやしませんか?

一見、無私の愛のようだけれども。

アンリはビクターの身代わりになって死ぬことで、
永遠に彼を自分のものにしたのだ。


ずっと求めていたものを手にしたんだよ、

アンリはさぁ!


だって逃れられないじゃないか、
こんな重たい楔を打ち込まれたら。
一生消すことのできない“烙印”。

「これでもう俺のもの 烙印つけて」

ジャック(中川)は物理的に焼き印をつけて“所有”しようとするけど、
アンリは実にナチュラルかつ強引にやってのけた

恐っ(|| ゚Д゚)
やっぱりビクターよりもアンリの方がどうかしてる・ぜ!?

アンリの首を掲げて研究室に戻ってきたビクターの姿に、
慄然とする。


まったく正気を失っている。

戸惑いと恐怖がない交ぜになって・・・という風情だったのが、

この日は完全に気が触れてるでしょってひと目でわかるよ。

「さぁ、呼ぶがいい。
俺を、創造主―と!」


アンリの首を持って部屋の奥へ引っ込む一瞬、
ニヤリ・・・と。

ゾッとする笑みを浮かべるビクター。

恐っ(|| ゚Д゚)
ああ、とうとう向う側へ行ってしまったか・・・。

この日に中川晃教が歌った、

「偉大な生命創造の歴史が始まる」は、

今シィズンいちばん素晴らしかった!!!!

神へ挑戦状を叩きつけ、
自身が神になる畏れと期待と自信に満ちた歌声。


高らかに歌い上げるだけじゃない。
心の機微を丁寧に表現している。
ビクターの狂気に説得力を持たせて、
なお余りある。

中川晃教の真骨頂である。

「アンリ、起きるんだ・・・。」

後半はもう、アンリのことしか考えていない。
立ち上がったシルエットを見上げて恍惚としつつ、
余裕たっぷりのロングトォン!

中川晃教、おそろしい子((((;゚Д゚)))))))
他を制圧せんばかりの歌声に、思わず口を開けて見入ってしまった。

一幕ラストの、

「アンリーーー!
ぅあああああああーーーー!」


切ないやら苦しいやら・・・辛ぇ○| ̄|_

そして更なる地獄の第二幕。

ジュリア(音月桂)と結婚し、生命創造も諦め(この時点では)、
平穏に暮らしていたビクターのもとに、
3年の月日を経て怪物が戻ってくる。

「お前、喋れるのか?」

思えばこの台詞に込められていたのは、
驚きだけではなかったのだなぁ。

成功していた?
新たな命を作り出すという実験は、
成功していたのではないか?


これは怪物などではなく、アンリなのでは?

期待と自信わずかな喜びも込められていたように思う。

演者である晃教くんの時々のテンションによって、
微妙に響きが変わるんだよなぁ。

今回は「他に云うことあんだろ!?」っていう云い方とは違う、
ビクターの心の揺れが感じられた。

上手いなぁ、晃教くん!

カトリーヌ(音月)怪物の、ほんのひとときの幸せなシィン。

「北極・・・。」

怪物の中にアンリが垣間見える。
急にカチッと回路が繋がったように、一瞬アンリが覚醒する。
忙しなく目が動いて、何かを探ろうとしている。
苦しそうに頭を叩いたり、怪物とアンリを行ったり来たりしている。

「歌を歌って生きて・・・」

このフレーズで怪物の顔つきが変わって、ハッとした。

確かにアンリだ。
それまではカトリーヌの動きを真似しながら、
たどたどしく歌ってたのに・・・。

返す返すも和樹マン、凄いよアンタ!

加藤和樹が歌う「俺は怪物」も、

今シィズンいちばんであった!!

「血は誰かの血!
肉は誰かの肉!」


己が何者かも判らず、
創造主への怒りと憎しみを込めて叫ぶ。

このへん、私も変に感情移入し過ぎてしまって;;;
怪物のもとに駆けて行って、
ぎゅーっと抱き締めてやりたくてたまらなくなる
(だめ、ぜったい!)

こんなん号泣だわ。゚(゚´Д`゚)゚。

創造主への復讐のため、
ビクターの愛するものを次々に奪っていく怪物。

大きすぎる代償を払って初めて、
己の罪深さを思い知らされるビクター。


遅ぇよ

「懺悔しても 時は戻せない・・・」

気づくのが遅すぎたよ・・・。

「俺は北極へ行く。
殺したければ来い、待っている。」



ふたりが北極で対峙する、

ラストも素晴らしかった!


ハッピィエンドではないけれど、
はっきりと、
希望の光が見える最後であった。

ビクターに撃たれて倒れた怪物/アンリ。
満足そうな幸福な顔でこと切れる。

弱弱しい呟きから徐々に、

「アンリー!!」

絶叫に変わりつつ、アンリの元へにじり寄るビクター。

怪物の最期の言葉に、
確かに彼がアンリであったと確信したかのように。


愛しそうに彼を膝に抱え、
その手を取ろうとする・・・と。

怪物/アンリ、自ら手を差し伸べたではないか!

ビクターの呼びかけに答えたかのように、
そろそろと片手を上げる怪物/アンリ。


その手をしっかりと取って、
固く握りしめるビクター。

まるで戦場で初めて会った時の、最初の握手のように。

ああ、そういうことか!

幸福な最期であり、始まりじゃないか。

ビクターの目に、強い光が宿る。

「神よ、呪いを掛けろ!
俺はフランケンシュタイン!!」


これは勝利宣言だ。
神に勝ったのだ、ビクターは。

彼は再び挑むだろう。

必ずアンリを蘇らせるために!


孤独の先にあるのは、希望、だと思いたい。


次回はついにラスト!
いまからロスるのが目に見えていて怖いデス;;;

テーマ : ミュージカル ジャンル : 学問・文化・芸術

22:50  |  “あ”のつくひと  |  コメント(0)  |  編集  |  Top↑

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